依存症とドーパミン

●ドーパミンとは?
 達成感や満足感を得たときに脳内で出ている神経伝達物質のことです。これが人間に「快」という感覚を与えています。
 例えば、仕事で成功したときや学校でいい成績をとったときにもドーパミンは出ています。
 このとき、達成感や満足感といった「快」を感じ、次も頑張ろうという意欲に繋がります。

●依存症との関連
 人は次のような状況で依存しやすくなります。
・それを行うことで気分が大きく変化すること
例)外を眺めているよりも、ギャンブルで一瞬にして大金を手に入れる方が気分が大きく
 変化するため依存しいやすい。
・時間をかけず、あまり苦労せず手に入れること
例)一か月仕事をして給料をもらうより、ギャンブルで一瞬にして大金を手に入れる方が
 時間も負担も少ないため依存いしやすい。

 このような状況で人は脳からドーパミンが出てきます。すると、脳は「快」が得られることとしてギャンブルを覚えてしまいます(条件づけ)。結果、「またギャンブルをしたい」という意欲に繫がってしまいます。
 さらに、ドーパミンは動物が食べ物を得る時などにも出る物質で生命維持などにも関わってきます。つまり、「ドーパミンが出る=重要なこと。優先すべきこと」ということになります。
結果、仕事を休んでギャンブルに行くなど生活に支障が出てきてしまいます。

★治療をするにあたって依存症のメカニズムを理解する重要性
・今までの自分の行動と認知(依存に至った考え)を客観的にとらえられるようになる。
・対処の精度が上がり、再発のリスクを下げることにつながる。

★当院で行っている依存症治療のための専門プログラム★
・診察
・個別カウンセリング
・グループ療法 性嗜好障害プログラム:毎週月曜・金曜 16時~18時
        ギャンブル依存症プログラム 第1、第3土曜日 10時~12時
 ※依存症の治療を検討されている方は、まずは診察にて医師にご相談ください。