当院の性嗜好障害プログラムを受けた方々の声

30代 男性

・逮捕は2回目だが、治療をする前はどうすれば次に捕まらないかということしか考えなかった。今回はじめて治療に来たことで、まず自分の行ったことに向き合うことができた。今後もやったことを忘れないためにも、ここに参加をし続けたい。

<未治療の人に伝えたいこと>

・罰金を払うだけでは、次の犯罪の抑止力にはならない。集団療法でいろいろな人の話を聞き、自分の腹に落とすこと、そしてそれを忘れないように継続することが大切。

10代 男性

・自分以外の問題行動を起こした人が二度と同じことを繰り返さないために努力しているのを実感し、再犯防止に対する意欲がさらにわいた。

<未治療の人に伝えたいこと>

・バレなければいいというわけではない。被害者の気持ちも考えるべき。家族や学校などいろんなところに影響があることを知って欲しい。

30代 男性

・自分自身の現状における理解ができた。自分自身の危険な状況(犯行に及ぼうとする前段階)に客観的視点で気づけることができた。またその状況への対処の仕方を学べた。

20代 男性

・日常生活で自分の行動や性に対する考え方が変わった。AVで盗撮系のものを見ると、ドーパミンなどが出て再犯しやすくなることを知ってそういったAVを見る回数を減らしていったら最近では見なくなっている。

<未治療の人に伝えたいこと>

・自分なら大丈夫と思わないこと。

60代 男性

・グループカウンセリングに参加して、自分だけが絶望のどん底にいるわけではないことが共有できた。そして、事件の痛みや苦しみを決して忘れることがないよう参加し続ける大切さを実感した。グループ内では、拒否や叱責をされることなく自分の本心を素直に話すことができた。

<未治療の人へ伝えたいこと>

・ほんの油断が人生全てを狂わせる。一度失った信頼や人望は取り返せない。被害者はもちろんのこと、自分を取り巻く全ての人に悪影響を与えます。

40代 男性

・「これくらいなら・・・」「気付かれなければ」という認知のゆがみは、危険な兆候。犯罪の“壁”を超えないように、心のゴミ(ゆがみ)が溜まらないようにセルフモニタリングが大事。他の人たちも同じような悩みや苦しみを抱えながら乗り越えようとしていることが分かった。他の人が考えていることを知ると励みになる。

<未治療の人に伝えたいこと>

・「あなたは既におかしい。いけないこととわかっている。自分はおかしくなっている」と思っているなら、専門医に相談してほしい。いつか自分の力ではやめられなくなるので。

30代 男性

・対象となる人がいて目で追ってしまうとなったら、見たらすぐに目をそらす行動を起こすのが大事。グループ治療にくる度に反省することができる。同じ状況の人たちなので本音で話せて自分に素直になれた。

<未治療の人に伝えたいこと>

・この病気は一生治らない。再発させないように対処を続けるしかないよ。自分の力だけで再発させないようにするのは無理だよ。(自分なら引き返せるは無理)捕まった苦痛は時間とともに薄まってしまうし、他人の気持ちを考えるだけでは絶対に無理。一度失ってしまったものは取り返すことができない。家族や周りの人も被害者であることを考えるべき。