「ばれなければ大丈夫」
「今回で最後」
「これくらいなら大丈夫」
といった思考が浮かび、犯罪行為を繰り返してしまい困っている方はいませんか?
このような内容で困っている方の中にはただの問題行動ではなく、『依存症』の可能性があるかもしれません。
★犯罪に関連する依存症の方の特徴
□普段は「やってはいけない」、「犯罪行為である」ということを理解している。
□犯罪行為をやめたいと思っているがコントロールできない。
□以前、成功した状況に近い場面に接すると「犯罪行為だから、やってはいけない」とい
った考えが消えてなくなってしまう。
□依存行為を終えた後に「またやってしまった」という後悔や罪悪感が生まれる。
★依存症の種類
□薬物依存:違法薬物の使用がやめられない
□窃盗症(クレプトマニア):万引きをやめられない
□性嗜好障害(性依存):盗撮、痴漢、露出、下着窃盗などがやめられない
「やってはいけない」という考えが大事な時に消えてしまうのはなぜか?
例えば、あなたが電車の座席に座っているときに杖をついた高齢者がやってきたらどんな考えが浮かびますか?
おそらく「席をゆずってあげよう」という考えが浮かぶのではないでしょうか?
しかし、あなたが家族と喧嘩した、仕事で疲れている、大事な試験があり緊張しているといった状況だったらどうでしょう?同じように「席をゆずる」と考えることができますか?
それは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
依存症の思考も同じように考えることができます。
「普段は絶対に再犯しない」と心に決めていても、楽しみなことがあり気持ちが高まっているときやストレスによる疲労、イライラ、不安感などがある場合、落ち着いている時と同様の思考をすることは難しくなっているかもしれません。
そのようなときに、依存行為ができる状況に遭遇してしまうと自分が決めた対処を行うことは難しくなってしまいます。
では、どのように対処したらよいのか?という疑問もあると思うのでまた別の記事で一般的な対処法についてもお伝えしていきたいと思います。
この記事を読んで、自分は依存症かも?対処方法を一緒に考えて欲しい!という方がいましたら是非一度診察へお越しいただき、医師にご相談してみてください。
当院で行っている依存症治療のための専門プログラム
性嗜好障害プログラム
毎週月・金曜 17時~19時
毎月第2・4日曜 10時~12時
薬物依存症プログラム
毎月第1・3日曜 14時~15時半
窃盗症プログラム
毎月第1・3金曜 11時半~12時半