性嗜好障害(性依存)には盗撮・覗き、痴漢・露出、下着窃盗、小児性愛などさまざまなものがあります。今回は、「痴漢」をテーマに書かせていただきました。
●窃触症
窃触症とは、同意のない相手に対して触る・こすりつけるなどの行為がやめられない方のことをいいます。これらの行為を行うことで強い性的な刺激や衝動、空想などが生じダメだとわかっていても繰り返してしまう特徴があります。中には警察に捕まり、裁判になったにもかかわらず止められない方もいます。
主に痴漢を「やめたくてもやめられない方」が該当します。
●窃触症(痴漢)の特徴
以下に痴漢の方に多い傾向を書きだしてみました。複数当てはまる方は依存傾向にあるかもしれません。
・満員電車で行う。
・駅のホームや改札で対象者を探す。
・対象者を探すために、通勤の時間をずらす。
・気づいたら痴漢行為に費やす時間や頻度が増加している。
・通勤、通学などのタイミングで行う。
・休日暇なときに行う。
・アダルトサイトで痴漢系の動画をよく見る。
・目先のメリットを優先してしまう。 など
上のような症状でお困りの方は当機関へ問い合わせください。
当機関では、性的欲求のコントロールが難しいという方が年間100名以上治療に訪れ、プログラム治療(必要に応じて薬物療法)を受けていらっしゃいます。プログラム治療では「痴漢」・「盗撮」などの性嗜好障害(性依存症)に特化した内容で行っています。
また、遠方で、受診が難しい方に向けてオンラインでの治療も実施しています。
※プログラムに参加されている方でご希望に応じて治療計画や、治療経過を書いた意見書などの書類作成も行っています。