窃盗症/クレプトマニアの発症には、潜在的被害者意識や心理的飢餓感といった心理的要因が関係しているとされています。
① 潜在的被害者意識
自分の能力や努力が社会から正当に評価されていない、自分の責任ではない養育環境・容姿などのために不利に扱われてきた、というような生活歴から生じやすい
② 心理的飢餓感
潜在的被害者意識が生じると、「損害を取り戻したい」「何かで埋め合わさなければならない」という心理的飢餓感につながりやすくなり、この心理状態が窃盗行為につながりやすい
また、望ましくない養育体験を受けており、「やり場のない怒りといら立ちを抱えている」といった切迫した心理状態や、明確な挫折体験が窃盗行為の背景としてみられることも少なくないようです。
このような背景があり、万引き行為を数回以内で止められないときには、万引き成功時の達成感、満足感に取りつかれてしまうことがあります。一方、万引きがうまくいくことが続くと、犯罪意識と罪悪感が減少していってしまい、窃盗症/クレプトマニアにいたるおそれがあります。
再犯防止の観点からは、自分の考え方や性質などをよく理解していくことが必要です。そのため、適切な治療の場で進めていけるとよいでしょう。
あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、窃盗症/クレプトマニアのオンラインでのグループ・プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「オンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。
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