窃盗症/クレプトマニアでは、何か欲しいものがあるから窃盗・万引きをする、というよりも何かしらのストレスフルな状態に置かれたときに、その対処行動として窃盗・万引きをする、というケースが非常に多くみられます。
窃盗が始まる前のうちは、うまくいかないことに対して何とか対処行動をとろうとしていました。しかし、うまくいかないことが続くと、どんどんと否定的な感情が溜まってきてしまい、その感情をうまくコントロールすることが難しくなってきます。
否定的な感情をコントロールすることが難しくなっている状態が続くと、効果的でない、あるいは逆効果な対処方法を取ってしまうことがあります。効果的ではない対処を繰り返していると、次第に「自分は何もできないのではないか」という無力感が生じてきます。
こうした無力感が続くと、犯罪をしてでもその問題に対処したい、望ましくない方法だけれどそれ以外にとりようがない、という考え方に向かっていってしまいます。その結果、考え方が窃盗・万引きを許すものへと変わっていってしまい、対処行動として窃盗・万引きが定着してしまいます。
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