性依存症の性逸脱行為の動機には、どんなものがあるのでしょうか。司法の場においては、性犯罪を犯した者の動機については「すべからく性的欲求を満たすためである」と考えられがちだといわれます。果たして本当に性的欲求を満たすという動機から性的逸脱行為に至っているのでしょうか。
ある方は、「日常的なストレスがあって、その発散のために行った」という動機を説明します。結果的には、何らかの性的興奮が得られたかもしれませんが、性的欲求を満たすために行った、というとどこか違うように思えます。他にも、「時間を持て余してしまったから」という動機を話す方もいます。
「ストレス」「ヒマ」という問題・課題を解決する方法として性的逸脱行為が行われたという点からすれば、ストレス解消や余暇の過ごし方といった点で課題があるのではないかと考えられます。つまり、適切で望ましいストレス対処方法を十分に持っていないことがうかがわれます。
単に性的欲求を満たすことだけが性的逸脱行為の動機であることは、実際には多くはありません。その人の生活などをよく見渡して、どのような状況やきっかけが性的逸脱行為につながっているのかをよく観ていくことが改善していく上では肝心です。
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