● 性依存における耐性

 性依存症は慢性疾患であり、嗜癖行動として進行します。そのメカニズムは、薬物依存やアルコール依存と似ていることも解明されてきています。

 性問題行動をしはじめると、性問題行動が習慣になってしまいます。そればかりではなく性問題行動中には緊張感やスリルを強く感じます。そして性問題行動成功時の安堵感、達成感、満足感、緊張からの解放感などを何らかの快感として体験した者は、次第にその行為に取りつかれ、性問題行動にはまりこむようになります。

 こうしてできた依存行為は、他の嗜癖問題と同様に耐性が生じます。

 すなわち、「一度快感として体験してしまうと、以前と同じレベルの刺激では満足できなくなる」という状態になってしまうのです。

 初めての性問題行動では、ほんの小さなことでも強い緊張や動悸などが生じ、成功した時には強い解放感を得られたかもしれません。しかし、2度目、3度目となると、耐性が生じるため初めてほどの緊張感や解放感が得られず、どんどん強い刺激を求めて行動が大胆になっていってしまいます。

 このように、嗜癖行動としての進行によって耐性が生じていくと、社会的損失もより大きくなっていってしまいます。そのため、性依存症では適切な治療が必要となります。

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、性依存症のオンライン治療プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「性のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

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