窃盗症/クレプトマニアは、行為(プロセス)依存ですので、窃盗することに耐性ができてしまい、自分ではどうにも止められない状態にあります。「行為依存と刑事弁護」(神林ら,2021)では、窃盗症者の本音について、次のような内容があげられています。
「家族や店舗の人の言葉でやめられるなら、とっくにやめている…もうどうしていいのかわからないまま犯行を重ね、それがやっと逮捕という形でとまる、そのことにほっと安心する」
では、実際に逮捕されればとまるのか、というと、逮捕された万引き事犯者の1/4の人は再犯しています(平成26年度犯罪白書)。窃盗症/クレプトマニアにおちいるとは、「盗むことが日常化」するということです。日常的に万引き・窃盗をしてきた人たちにとって、これまでの自分とは違う、再犯しない自分になるというのは簡単ではありません。
窃盗症/クレプトマニアは、「盗むという行為にはまり込んでしまっている」依存の状態であり、自分ではその衝動をコントロールできないことが特徴です。自分の意志の力だけでどうにかなるものではないため、再犯しない生き方に向けて適切な治療が必要です。
あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、窃盗症/クレプトマニアのオンラインでのグループ・プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「オンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。
あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センター 052-671-1555