● 性依存における耐性

 性依存症は慢性疾患であり、嗜癖行動として進行します。そのメカニズムは、薬物依存やアルコール依存と似ていることも解明されてきています。

 性問題行動をしはじめると、性問題行動が習慣になってしまいます。そればかりではなく性問題行動中には緊張感やスリルを強く感じます。そして性問題行動成功時の安堵感、達成感、満足感、緊張からの解放感などを何らかの快感として体験した者は、次第にその行為に取りつかれ、性問題行動にはまりこむようになります。

 こうしてできた依存行為は、他の嗜癖問題と同様に耐性が生じます。

 すなわち、「一度快感として体験してしまうと、以前と同じレベルの刺激では満足できなくなる」という状態になってしまうのです。

 初めての性問題行動では、ほんの小さなことでも強い緊張や動悸などが生じ、成功した時には強い解放感を得られたかもしれません。しかし、2度目、3度目となると、耐性が生じるため初めてほどの緊張感や解放感が得られず、どんどん強い刺激を求めて行動が大胆になっていってしまいます。

 このように、嗜癖行動としての進行によって耐性が生じていくと、社会的損失もより大きくなっていってしまいます。そのため、性依存症では適切な治療が必要となります。

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、性依存症のオンライン治療プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「性のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センター 052-671-1555

【性依存症の治療】12月21日開催 無料オンラインセミナー

 繰り返してしまう性問題行動の背景には、「依存症」の要因が強く影響しています。本人がやめたい、やめなければならないと思っていても、ある特定の状況になったり、日常的なストレスを溜めていたりすると、衝動がうまくコントロールできなくなってしまいます。その結果として、「気づいたら」また性問題行動を行ってしまった、というケースが多いのです。

 問題行動が発覚するか否かという部分は確かに本人にとっても周囲にとっても重大事項ですが、どうしてその行為自体にはまり込んでしまっているのかという本質を理解することも忘れてはいけません。そこでは、「依存」という観点から理解を進めることが有効になってきます。しかし、盗撮や痴漢といった性問題行動の背景に、「依存症の問題」が関係しているということには、なかなか目が向けられないケースも多いのです。

 特に、性問題行動、性の逸脱行動についての悩みは、そのデリケートさから誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまいがちです。本セミナーでは、臨床心理士が性依存症で困っている本人や周囲の方に向けて、性依存症の理解と支援の方法についてお伝えしていきます。

 どういった状態が治療の対象となるのか、相談のタイミングはどうとらえたらよいか、などについてもお話しすることで、性依存症で悩んでいる方や、その周囲の方の一助となれば幸いです。

* セミナーは12月21日(土)13:00~14:30 オンライン(Zoom)開催です。

【対象】

性行動に課題・問題を抱えている当事者、周囲の人

* 本セミナーでは、個人を特定することはありません。

※お申し込みはコチラ→ 「お申込みフォーム (google.com)」 よりお願い申し上げます。

● 対処行動としての性依存・性問題行動

 性依存では、性的な欲求が高まったから性問題行動をする、というよりも何かしらのストレスフルな状態に置かれたときに、その対処行動として性問題行動をする、というケースが多くみられます。

 性問題行動が始まる前のうちは、うまくいかないことに対して何とか対処行動をとろうとしていました。しかし、うまくいかないことが続くと、どんどんと否定的な感情が溜まってきてしまい、その感情をうまくコントロールすることが難しくなってきます。

 否定的な感情をコントロールすることが難しくなっている状態が続くと、効果的でない、あるいは逆効果な対処方法を取ってしまうことがあります。効果的ではない対処を繰り返していると、次第に「自分は何もできないのではないか」という無力感が生じてきます。

 こうした無力感が続くと、望ましくない行動をしてでもその問題に対処したい、望ましくない方法だけれどそれ以外にとりようがない、という考え方に向かっていってしまいます。その結果、考え方が性問題行動を許すものへと変わっていってしまい、対処行動として性問題行動が定着してしまいます。

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、性依存症のオンライン治療プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「性のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

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● クレプトマニアと嘘

 依存症からの回復の神髄は「正直になること」であるといわれています。薬物やアルコールといった物質依存症であっても、窃盗症/クレプトマニアという行為依存の問題であっても、正直であることが回復・改善に重要なのは共通しています。

 依存症では、周りに対しても自分に対しても嘘をついてしまうことがとても多くみられます。自分が依存症であるならば、心配する家族や友人、職場の人などに対して、嘘をついたことがあるかもしれません。

 最初からそうであったはずはないのですが、いつの間にか、「身近な人間関係よりも、依存行動の方がずっと大事なもの、ずっと信頼できるものとなってしまう」のです。

 依存症という内容はオープンにしづらいものです。窃盗症/クレプトマニアにおいても、依存行為である万引きを行っていることをできるだけ隠そうとします。しかし、窃盗症/クレプトマニアとうまく折り合っていくためには、自分が感じている思い・気持ちを正直に言葉にしていくことが大切です。

 信頼できる治療者・支援者に「どうして窃盗/万引き行為をしたい気持ちになったのか」を素直に話し、対応を考えていけるとよいでしょう。

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、窃盗症/クレプトマニアのオンライン・グループ・プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「オンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

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【性依存症の治療】11月16日開催 無料オンラインセミナー

 繰り返してしまう性問題行動の背景には、「依存症」の要因が強く影響しています。本人がやめたい、やめなければならないと思っていても、ある特定の状況になったり、日常的なストレスを溜めていたりすると、衝動がうまくコントロールできなくなってしまいます。その結果として、「気づいたら」また性問題行動を行ってしまった、というケースが多いのです。

 問題行動が発覚するか否かという部分は確かに本人にとっても周囲にとっても重大事項ですが、どうしてその行為自体にはまり込んでしまっているのかという本質を理解することも忘れてはいけません。そこでは、「依存」という観点から理解を進めることが有効になってきます。しかし、盗撮や痴漢といった性問題行動の背景に、「依存症の問題」が関係しているということには、なかなか目が向けられないケースも多いのです。

 特に、性問題行動、性の逸脱行動についての悩みは、そのデリケートさから誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまいがちです。本セミナーでは、臨床心理士が性依存症で困っている本人や周囲の方に向けて、性依存症の理解と支援の方法についてお伝えしていきます。

 どういった状態が治療の対象となるのか、相談のタイミングはどうとらえたらよいか、などについてもお話しすることで、性依存症で悩んでいる方や、その周囲の方の一助となれば幸いです。

 セミナーは11月16日(土)14:00~15:30 オンライン(Zoom)開催です。

【対象】

性行動に課題・問題を抱えている当事者、周囲の人

* 本セミナーでは、個人を特定することはありません。

※お申し込みはコチラ→ 「お申込みフォーム (google.com)」 よりお願い申し上げます。

● 性問題行動に至る道筋

 人が犯罪に至るまでには、どんなことが起きているのでしょうか?

 日常、多くの人は犯罪をしようとは思いません。しかし、日常生活の中で1つあるいはいくつかのうまくいかないことというのは誰にでも生じます。

「ストレスがたまる」

「むしゃくしゃする」

 こういった感覚をもつことは、生活している中では普通のことです。このような感情が積み重なることは、犯罪につながるリスクとなる可能性があります。とはいえ、多くの場合は、犯罪的ではない方法で対処を試みて対処したり、あるいは適切なところで妥協をしたり置き換えたりして、問題と折り合いをつけています。

 しかし、うまくいかないことに対処しきれずにいる場面が多くあると、否定的な感情が高まってきてしまい、またその感情を制御することが難しくなってしまいます。

 性依存では、否定的な感情への対処行動として性問題行動を持ってしまっています。そのため、否定的感情を抱いてから性問題行動に至るまでの間隔が短いのが課題だといえるでしょう。

 

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、性依存症のオンライン治療プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「性のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

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● 機会・チャンスをなくす (性依存症)

 あれこれと小難しく考えるよりも、シンプルに性問題行動をしないでいられるかもしれない方法としては、「性問題行動ができそうな場所に行かない」、という対処があげられます。

例えば、犯罪をしたいと思って、犯罪をしようとしている人であっても、

「他の予定がある」

「他者の目がある」

「被害者と接する機会がなかったりする」

と、犯罪をしなくてすむことがあります。つまり、機会・チャンスをなくしてしまうことで、犯罪をしない対処ができていくのです。

 性依存でも、いつもの性問題行動ができそうな場所に行こうとするのではなく、家の中でゆったりと過ごす計画を立てて実践することも有効といわれています。また、外出するにしても、駅などには行かないような外出プランを立てることも大切です。

 他にも、家族など身近な人に見守ってもらったり、支援者から行動を定期的にチェックしてもらったりする「モニタリング」を行ってもらうことや、行動範囲を決め、性問題行動をしそうな場所を回避するといった試みをとっていくことも、性問題行動の機会をなくしていくという方法として有効です。

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● 性依存症/性加害と良心

 多くの人は、犯罪をしたいと思っても、犯罪はいけないと思って、犯罪をしません。

犯罪をしない人たちは、

「社会的なルールは守らねばならない」

「犯罪をしてしまうと捕まって損になる」

「他者を傷つけたくない」

といった考えが強いために、犯罪をしないと考えられています。これはいわゆるところの「良心」であり、犯罪をしないでいられる心の内側のバリアともいえます。

 しかし、欲求不満が高じてしまうと、犯罪をしてでもその欲求を満たしたいという思いが強くなってしまうことがあります。また、そもそも自分がしたいことは犯罪にはならないとか、「相手は嫌がっていないから」たいしたことではないと思い込んだりしてしまう場合があります。

 このような、犯罪行動を許す考え方を「認知の歪み」といいます。自分の中の認知の歪みを見つけて、犯罪をしない考え方を選ぶことができるようになれば、「良心」の力が強化され、犯罪から遠ざかることができるといわれています。

 認知の歪みに気づくことは簡単ではありません。セルフ・モニタリング等、トレーニングをすることで少しずつですが気づけるようになっていきます。

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● 性依存症/性加害と健全な欲求充足

 性依存症では、性的行為をしたいという衝動に抵抗できなくなることが繰り返されるという「衝動制御」に課題があります。しかし、きっかけに近づいたら必ず性依存行為を行うか、というとそうではなく、性依存行為をせずにいられる場面もあります。

 では、なぜ性依存行為をしようという気が起こらなかったのかと考えると、それは欲求がある程度満たされているか、あるいは欲求が満たされていなくても健全な方法でストレスを解消できているからだと考えられます。このような状態を「健全な欲求充足/健全な欲求の解消」がなされているといわれます。

 その逆に、欲求があまりに満たされていない状態であると、普段は逸脱した行為をしたいと思わない人であっても、リスクをおかしてでも自分の欲求を満たしたいと思うようになってしまう場合があります。

 「動機・衝動」に対して、犯罪という方法ではなく、社会的にも受け入れられる欲求充足の方法を考え練習していくと、健全な欲求解消の方法が強化され、犯罪から離れて過ごせると考えられています。

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、性依存症治療のオンライン・グループ・プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「性のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

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● 性依存症における誤魔化し

 依存行為を行っていると、どうしても嘘をつくことが多くなってしまいます。

 嘘は他人にだけつくのではありません。自分自身に対しても嘘をつくことが多くなっていきます。

 漠然とした不安感におそわれたとき、自分の気持ちにきちんと目を向けないまま、盗撮や痴漢といった性依存行為でまぎらわせてしまうようなことはありませんか? その不快感は、イライラだったのでしょうか、傷つきだったのでしょうか。いったい何が嫌だったのか、なぜいらだったのか、どんなことに傷ついたのでしょうか?

 そうした自分自身のこころの状態から目をそらし、性依存行為を行うことでうやむやにしてしまった経験は、多くの人が持っているはずです。性依存行為を繰り返し、自分のこころの痛みをごまかしたり、周囲の人に嘘をついたりしている限り、安定した人間関係や安定した生活を保ち、安定した精神状態を保つことはできません。

 自分の不安やいら立ち、ストレスなどに、きちんと向き合わず、性依存行為でまぎらわしても、根本的な問題は何も解決されず、ますます依存行為を頼るようになってしまいます。

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、性依存症治療のオンライン・グループ・プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「性のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

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