● 窃盗症/クレプトマニアにおける耐性

 窃盗症は慢性疾患であり、嗜癖行動として進行します。そのメカニズムは、薬物依存やアルコール依存と似ていることも解明されてきています。

 窃盗行為を行いはじめると、窃盗が習慣化します。そればかりではなく窃盗行為中には緊張感やスリルを強く感じます。そして窃盗成功時の安堵感、達成感、満足感、緊張からの解放感などを何らかの快感として体験した者は、次第にその行為に取りつかれ、窃盗行為にはまりこむようになります。

 

こうしてできた依存行為は、他の嗜癖問題と同様に耐性が生じます。

 

 すなわち、「一度快感として体験してしまうと、以前と同じレベルの刺激では満足できなくなる」という状態になってしまうのです。

 初めての窃盗では、ほんの小さなことでも強い緊張や動悸などが生じ、成功した時には強い解放感を得られたかもしれません。しかし、2度目、3度目となると、耐性が生じるため初めてほどの緊張感や解放感が得られず、どんどん強い刺激を求めて犯行が大胆になっていってしまいます。

 このように、嗜癖行動としての進行によって耐性が生じていくと、社会的損失もより大きくなっていってしまいます。そのため、窃盗症/クレプトマニアでは適切な治療が必要となります。

 

 あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センターでは、窃盗症/クレプトマニアのオンラインでのグループ・プログラムを実施しています。下記の電話番号まで、「窃盗症のオンライン・プログラムについて」とお問い合わせください。

あつた白鳥クリニック 依存症・嗜癖治療センター 052-671-1555